コラム

【メジャー ・インディーズ】大切なのは鳴っている場所ではなく、そこからどんな音が聴こえるか。

メジャーアーティストだから音楽を聴くのか。インディーアーティストだから耳を傾けないのか。

そうではないはずだ。どんな位置から鳴っていようが音楽そのものにはなにも関係がない。

音楽そのものをどうか聴いてほしい、今日はそんなお話し。

そもそも、メジャーとインディーズの違いは?

そもそも、メジャーとインディーズの違いなんて本当に単純だ。

日本国内のレコード会社で構成される日本レコード協会(通称:RIAJ)に入会しているレーベルに所属しているかどうかだけ。RIAJの正会員であるエイベックスやワーナーミュージック、ソニーなどの大手レコード会社に所属していればメジャーだし、所属していなければインディーズという扱いになる。

メジャーになればライブの規模感や活動の幅が広がったり、メディアの露出も増えたりしてより早く世間に認知される。アリーナやドームなど大きな会場でのライブやテレビや雑誌などの出演が増え、多くの人の目に触れるようになる。だから「メジャー=人気、売れている」という認識があるのも無理ないが、それは大きな間違いだ。

ELLEGARDENやMONGOL800はインディーズバンドとして知名度をあげてきた。結局リスナーにとって大切なのは、どこからではなく、誰が何を歌うかなのだと彼らのおかげではっきりわかる。

それなのに音楽が鳴っている場所が理由で、知名度が理由で、音楽を決めつけてしまう人がたくさんいるのはやっぱりもったいないと思うのだ。

多くの人が有名曲ばかり聴く理由とその先にあるもの。

本来、聴く側からすれば売れてる・売れていないなど どうでもいい話しのはずだ。だが、YouTubeのおすすめに20万回再生されているコア曲と500万回再生されているメジャー曲が出てきた時、どちらのアーティストも知らない場合は後者を再生する人が圧倒的に多いだろう。

理由として、音楽と熱量を持って接している人が減っているということが挙げられる。昔は、今より音楽にお金と時間をかける人が多かった。音楽を聴くためにスピーカーを買うし、外で聴くためにはイヤホンだけでなくWALKMANも買わなきゃいけなかった。わざわざ自宅から出て音楽雑誌を買ったり、そのために節約したり遊ぶのを我慢した人も少なくない。自分の好みにあった音楽を探すことに時間と労力をかけている人が今より多かったのだ。

現在は自宅でYouTubeやサブスクなどで試聴ができるし、GoogleやSNS1つでアーティストの最新情報を知れる、出先ではスマホ1つで音楽が聴けるようにもなった。ライブだってDVDで見れるし、VR技術が発展し自宅にいてもライブを見ている感覚にすらなれる。とてもいい時代だ。

だけど、昔より音楽に時間とお金、そしてなにより労力をかけなくなっている今、音楽自体に深い興味をもっている人が減っているのもまた事実だ。よくも悪くも、娯楽としての音楽のあり方がサブスクなど技術発展の影響で変わっている。

音楽にそこまで時間をかけない多くの人は、再生回数が多い安全圏の有名曲の再生ボタンを押す。Twitterで多くの人がRTしているものには反応したくなるように、たくさんの人が聴いていることにより良さが保証されている楽曲を無意識に選びたくなるのだ。自分だけの好きな音楽をじっくり探すというより、なんとなく好きな音楽に気軽に出会おうという人が多いからこそ、まだ良さが保証されていない良質なコアミュージックは誰かの日々の中で再生される機会を失われていく。

IT技術の拡張で娯楽の選択肢も広がれば、ますます音楽に時間を割く人が減り、じっくり聴かれていた音楽はたちまち生活のBGMになる。そういう人たちが悪いなんてことはもちろんない。ただ、その毎日のBGMの中にYouTubeでたまたま出会ったコアな音楽をいれてみたり、偶然出会った気になるインディーズアーティストがいたら忘れないうちに聴いてみるなど少し目に触れたアングラの音楽に耳を1分傾けてみてほしい。見逃しがちな音楽を見逃さない、こんな些細な行動で、あなたの娯楽の世界はより良いものになるはずだ。

 

”メジャー”だから、”インディーズ”だから聴くは間違い。

繁盛していないお店より その隣にある行列のあるレストランの方が気になるのは当然のことだが、たまには並ばなくてもいいレストランで食事をしてみてほしい。もしかしたら人気なレストランより自分の好みにあうことがあるかもしれない。

音楽も同じだ。知らないコア曲を見かけたら、たまにでいいので歩み寄ってほしい。聴くだけで、そのたった1分で心から好きだと思える曲に出会えるかもしれない。コアな位置で鳴っている期間だけしか見えない景色がたくさんあることをどうか知ってほしい。

売れている曲にはそれなりの理由がやっぱりあるし、人気曲はやっぱり素敵な曲が多い。良いとされるものは偶発的ではなく必然的なものばかりだ。だからメジャー”より”インディーズが良いということではなくて、インディーズ”も”良いことをこの記事を通して大きな声で伝えたい。目を瞑っているコアな音楽も視野にいれてみてほしい。そこには素敵な曲がたくさん眠っているはずだから。

音楽そのものに、メジャーもマイナーも関係ない。どの位置から鳴っていようが、音楽そのものがもつ良さは変わらないはずだ。”どこから”ではなくて、”どんな”音が鳴っているのか、聴こえるのか。音楽そのものが1番大切だということをどうか忘れないで。

読んでいただきありがとうございました。

 

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あき
大好きなアーティストさんたちの紹介記事やインタビュー、コラム記事も書いています。同じ「好き」をもった方々に共感していただけたら嬉しいです。