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【mol-74】唯一無二なんて嘘っぽいですが、このバンドに代わるものはいないと思います。

28|mol-74

夜に浮かぶしゃぼん玉のような音楽を見つけた。

いつもより小さめの音量で、小さなワンルームで1人で無意識的に聴いていたい音楽。

なにがそうさせているのかわからないけど、週に1度くらい、このバンドの世界観にひっそりと収まっていたいと思う。

今回の記事では、そんな繊細である日消えてしまいそうなバンド「mol-74」を紹介します。

聴いた場所がmol-74が見せる脆く儚い空間になる

曲名:hazel|mol-74

彼らの曲は、景色を音でみせてくれると思う。どこで聴いてもその聴いた場所がmol-74の世界になる。

そして、mol-74は曲の終わりがいつも突然だ。いきなり予告もなく、音がふっと消えることが多い。この音が消えたあと、布団と自分が擦れる音とか、時計の秒針の音とか日常生活の中にある音がいつもより目立って聴こえる不思議な感覚が残る。

こうやって貴重な不思議な感覚を残していくのに、mol-74はある日、突然消えてしまいそうな脆い生き物だと思う。「ずっと」なんてないけど、彼らの音楽の世界にもちゃんと「ずっと」はないって、そんな脆さがいつもどこかにある気がしてしまう。

どうしてかは明確になんてわからないのだけど、mol-74の音楽の雰囲気がどこかそう語っている気がして仕方ない。私がmol-74をオススメする理由はきっとここにあると思う。

「mol-74になりたい」なんて、それは無駄な願いだ

曲名:エイプリル|mol-74

この代表曲である「エイプリル」は4分と49秒間の失恋ソングだ。なのに聴いても、悲しくならない。

ところどころ聴こえるピアノの低音のせいなのか、繊細なドラムの音のせいなのか、何なのかわからないけど、”悲しい”よりもmol-74の音がただきれいで、この音楽を隅のほうまで逃さず聴くので精一杯になる。

音楽なんて、作る人も違えば受け取る側も違うからそれだけで全ての音楽は唯一無二だと思っている。そうなのだけど、だけどそれでも最近同じようなバンドが多いことは誰もがなんとなく気づいている隠しようのない事実だ。

だけど「mol-74になろうとするバンドも、リスナーも、誰も絶対にmol-74にはなれない。」とちゃんと音で証明している。

だって聴いたあとに悲しくならない失恋ソングなんてそう簡単に作れない。この雰囲気をつくる音楽はmol-74だけで十分だ。

彼らにしかない世界観を音楽にできるバンド『mol-74』をどうか聴いてほしい

いい意味で、mol-74は音楽で何を伝えたいのかいつもわからない。わからないから、その意味を探したくて、それとこの世界観に時々どっぷり浸りたくて、mol-74をずっと聴いているのだと思う。

あなたの友達も、家族も、好きな人も、「音楽」というものにあなたが思っているよりも興味はないけど、こういう音楽があることをもっとその人たちにも知ってほしいと思う。まだ知らない人は、せっかくなので1度、触れて見てほしい。

読んでいただきありがとうございました。

 

「mol-74」ってどうして「モルカルマイナス74」と読むの?と疑問がある方へ

 

 

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