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【Shout it Out】美しい青春は永遠に。

 

08|Shout it Out

消えてしまうとわかると、何事も尊く感じるのはなぜだろう。

今回紹介するバンド「Shout it Out」は8月をもって解散した。

バンドを始めて3年目の2015年。インディーズの登竜門とも言われる10代限定のフェス「未確認フェスティバル」で3254組の中からグランプリに選ばれる。グランプリをきっかけに新曲のリリースをする中、ドラマーが脱退してしまう。そして新ドラマーとして加入したのが山内さん(Vo/Gt)と一緒にShout it Outを締めくくることになる細川(Dr.)さんである。

2016年にメジャーデビューを果たすも、ギターとベースが脱退。以降山内さんと細川さんの2名とサポートメンバーでShout it Outは歩むこととなった。

そして今年8月10日。ワンマンライブをもってShout it Outは活動に終止符をうった。

「バンドはいついなくなるかわからない」なんてよく聞く話だが、順調にみえたShout it Outもそれは例外ではなかったのだ。

正直いって、解散なんて勿体無いと思う。だから、Shout it Outの解散について考えてみた。

Shout it Outだって、青春の中にずっといられるわけではない。

曲名:17歳|Shout it Out

Shout it Outは、作詞作曲を務める山内さんの青春を音楽にしたバンドだ。だから、山内さんがShout it Outを続けるということはずっと「青春」の中にいるということ。

19歳のときにメジャーデビューしたShout it Out。解散する22歳までずっと「青春」を駆け巡ってきた。

形を変えたりして前に進んでいくバンドが多い中、Shout it Outは6年間、ずっと、ずっと同じ場所で変わらず「青春」を歌いつづけたバンドだった。

だが青春には終わりがつきものであり、Shout it Outの青春も同様なのだ。もう青春を歌って、守る役目は終わったのだ。青春の中を全力で駆け巡り、やっと青い時間の最後にたどり着いたのではないか。

だからこそ、山内さんが「僕は心の底から幸せだと思える日々を過ごして、まぎれもなく、このバンドが僕の青春のすべてでした。」と言ってShout it Outを汚す前に終われるのだと思う。

「青春を引っ張れるのは22歳までだ」とインタビュー記事で語っていた。山内さん自身が青春の先にむかって、また0から歩き出す時期がきたということだと思う。Shout it Outの青春の中にいては決してできない音楽にむかってへと歩き出す時がきたのだ。

わたしは彼らの決断にすごく納得した。というか、するしかなかった。

前向きな解散。「楽しみ」な気持ち。


曲名:青春のすべて|Shout it Out

解散を周りの人たちに伝えたのは今年の2月頃だそうだ。

解散という決断に対して、ドラムの細川さんは「僕はリーダーとして、この数年間一番近くにいた人間として、彼がもっと大きくなるためには尊重すべきなのだろうと感じました。」と寂しさもある中、山内さんの意思を尊重している。

寂しさや悲しさだけではなくて彼らの中には「楽しみ」もあるそうだ。Shout it Outと6年間向き合ってきた自分たちが新しいものを始めたらどんなものが生まれるんだろう?」というワクワク感が彼らの中にはある。

若者が青春を全うし、大人へと近づいていく。そこで0からまた新しい音楽を始めることはきっとまた違う輝きがあると思う。美しいだけではない新しい輝きが生まれると思う。

「解散」を告げられた私たちがすること。

「そのバンドが終わった時点で楽曲は息をしなくなる。だから”残り続ける”とは言いたくない」とShout it Outはインタビューで語っていた。

わたしたち、リスナーはどうしたらいいのだろう。

彼らの眩しすぎる青春を思い出のように眺めていることが正しいのだろうか。だんだんと色褪せていく思い出に色をつけ続ければいいのだろうか。何年経っても忘れないように、彼らの青春を今さら多くの人へ届けたらいいのだろうか。

答えは1つではない。

ただわたしは思う。20歳の時に同じ年代で、リアルタイムで、Shout it Outの青春を感じれたことを幸せに思う。だからわたしは彼らが過ごした青春を、そこから生まれた音楽を、自分の中で大切にさせてもらいたい。

息をしていない音でも、生で聴けることはなくても、これからもずっとShout it Outは何も変わらない。

山内さんと細川さん、脱退してしまったメンバーの方々、サポートメンバーの方、マネジャーさん、そしてファンの方々。そうやってたくさんの人がいたShout it Outの青春があったことをわたしは忘れたくない。

素敵な青い色をありがとうございました。

読んでいただきありがとうございます。

※この記事を書く上にあたって参考にさせていただいたインタビュー記事です。まだ読んでいないファンの方はぜひ読んでみてください。

■山内彰馬さんインタビュー記事

■細川千弘さんインタビュー記事

 

オススメ Shout it Out

■道を行け|Shout it Out

 

 

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