コラム

誰にも本音なんて言えないのなら。

日々の中で本音なんて言えない、みんな知らないうちに隠し込んでいる。

この人なら「わかってくれる」と勝手に期待して、「わかってくれなかった」とまた勝手に落ち込んで。そうして本当の気持ちは自分の中で静かに消え、代わりに取り繕った言葉が自然と生まれているのだ。

そうなると心の奥底に眠った本当の気持ちなんて簡単に言えるわけない。

だけど、わたしは1つだけ声にしなくちゃいけない本音があると思っている。今回はそんなお話し。

隠さないほうがいい本当のこと。

(引用:photo AC)

今から当たり前の、ごく普通のことを言うけれど。

好きなものには好きってちゃんと隠さず伝えるべきだと思う。プラス方向の明るい感情はできるだけ声に出した方が自分も、相手も、嬉しいものではないだろうか。

だから、大好きなアーティストがいるならそのアーティストに「好きです」「いつも聴いてます」と応援している気持ちを伝えてみることは本当に大切なのだ。言おうか言わないか迷っているうちに、伝えられなくなってしまうことだってあるわけで。

いま読んでくれている人の中には、なにげなく呟いたバンド関連のツイートがアーティスト本人にいいねされて、「もっと丁寧につぶやけばよかった…!」なんて経験がある人も少なくないかもしれない。バンドのアカウントのいいね欄をのぞいて見たりすると分かるのだけど、アーティスト本人、特にインディーズバンドはエゴサ(自分の名前などを検索しネット上の評価を知ること)をよくする生き物なのだ。

だから大好きなバンドの新曲を聴いたときには「今回もめちゃくちゃいいな」と本人たちに伝えればいいし、改めて好きだなって思った何気ない日には「今日はやけに〇〇がしみるなぁ」なんてツイートすればいい。褒め言葉ならなんだっていいのだ、自分が本当に思っている明るい本音を隠さず声に出してみてほしい。そのリスナーからの声は平均寿命が短めなバンドという生き物の生命線をちょっと伸ばすことができる。

たまに「語彙力ないから伝えられない」なんて人を見かけるけど、実際そんなこと気にする必要なんてない。ここまでで既に600文字くらい述べた私が言うことではないけれど、長々と「ここが好きで〜」と述べるより、「この曲のベース好きです!」の方がシンプルで伝わったりする。だから、無駄に言葉を飾る必要なんてなくて、「新曲聴いた!めちゃくちゃよかった!!!」なんてこれだけでもう十分だ。理由をつけて本音に蓋をするより、思いっきり解放したほうが絶対に楽しい。

また、フォロワーさんにリムられちゃったらどうしよう。このツイートはバンドに迷惑かな。なんて不安に思う人もいるかもしれない。そんなことも気にする必要なんてない。少し悲しいことだけど、現代は情報が溢れすぎているからあなたのツイートを次の日に覚えている人は半分もいなかったりする。だから誰かを明るい気持ちにさせる発言なら、もっと気軽に話してみてもいいのではないだろうか。もちろん誹謗中傷だったり、度がすぎたものは良くないけれど。褒めてもらって嫌な気持ちになる人なんてそうそういないはずだから、安心して伝えてみてほしいのだ。

本音なんて言えないけれど、だからこそ好きなバンドくらいには。

(引用:photo AC)

わたしはバンドマンじゃないけれど。

ただサイト運営もバンドと被る部分があると思うからとても分かるのだ。これまでに暖かい言葉をたくさんもらったから、ほぼ1人で今日までサイト運営が続けてこれた。嘘なんかじゃない。「楽しみにしてます」の一言で、わたしは明日も安心して自分の言葉が紡げるのだ。だから「応援しています」「新曲もよかったです」がどれだけ嬉しくて大きな存在になるかはよく知っている。

読者の人も同じだと思う。軽音部で演奏を褒められたり、カバー動画にいいねがたくさんついたり。当たり前だけど誰かの言葉で褒めてもらえたら誰だって嬉しいはずなのだ。

言葉なんて一生懸命考えればそれでいい、きっと伝わるはずだ。いいなって思ったらそのまま素直に言葉にしてその人の元へ届けてほしい。直接でもSNSを通してでも、とにかく伝えることそのものがどれだけ大切かわかってもらえたら嬉しいです。

日々の中で本音なんてほとんど言えない。

それなら、好きなバンドくらいには好きってちゃんと伝えてみてもいいのではないだろうか。誰も傷つかない愛のある本音なのだから。

読んでいただきありがとうございます。

ABOUT ME
あき
インディーズバンドなどコアな音楽を紹介する記事や音楽界隈に関するコラム記事、またインタビューやライブレポートなど執筆。 好きなバンドはたくさんありますが、サイトを始めるきっかけの音楽はHalf time Oldとヨルシカです。