コラム

コアなバンド好きが本当にオススメするバンドのMV5選

思い返せば、このオトモニアでは好きな音楽の話しばかりで、好きなMVについては何も書いてこなかったなぁと。なので今回は、コアなバンド好きが選ぶお気に入りのバンドMVを5つ紹介します。

映像美部門だったり、構成部門だったり、幅広く紹介するのでMVを楽しみながら読んでいただけたら嬉しいです!

秘密|ドラマストア

ドラマストアは今まで触れてこなかったバンドだけど、実は聴いてる。「至上の空論」が1番有名だけど、わたしはこの「秘密」のMVが好き。

解釈は人それぞれだけど、個人的にこの「秘密」は「この気持ちに気づかれないように」なんて単純なものじゃないと思う。この”主人公”にとって絶対言えない気持ちがあったのだと途中からようやく気づいた。ドラマストア自身も「グレーゾンな題材でテーマにするか悩んだ」とインタビュー記事で語るほど一言では片付けられないテーマのMV。

ドラマストアっていうバンド名の由来は、「何気ない日常に転がっているドラマに手を伸ばせば劇的はすぐそばにある」っていうものらしいのだけど、これは劇的なんてそんな大きなものじゃなくて繊細で壊れそうな表現が4分23秒に詰まってる意味がわかったあとで何回か繰り返して見ると今度は始まった瞬間から切なくなる。

曲を聴いていると自然に映像がフラッシュバックするMVって正解の形の1つだと思うけど、「秘密」を聴くと毎回主人公を思い浮かべる。

ドラマストアがドラマから影響を受けて映像的に仕上がったと語るMVをまずは紹介。

藍二乗|ヨルシカ

ヨルシカのMVはどれも大好きだしコアにいれていいか際どいところではあるけど、新曲「藍二乗」のMVがすごく好きだから今回の記事で紹介させてほしい。

透き通るような映像の中に映り込む机の傷とか椅子の汚れとか、そういった相反するものの掛け合わせがやけに美しくてすごく好き。映像が切り替わるテンポも不規則でありながら、サビで一気に弾ける残された淡い青春のような映像は記憶にずっと残る。

最近、お店のマネキンに表情がなくなりつつあるのは「このお洋服はこういうお顔立ちの人が着るもの」って言う固定概念をお客さんに与えないためらしいのだけど、このMVも同じだと思う。顔が見えないから、このMVの想像はどこまでも自由だ。

それと、1番のサビに入る前のここ。

(引用:藍二乗|ヨルシカ よりスクリーンショット)

(引用:藍二乗|ヨルシカ よりスクリーンショット)

残り2回同じ構成のシーンがあるのだけど、そこは記憶を辿るかのような儚い映像で音楽の力ももちろんだけど、久しぶりにMVをみて涙がでたのがこのシーン。驚くほどの美しい透明感のなかに寂しさと悲しさを感じるMVは初めてだ。

(引用:藍二乗|ヨルシカ よりスクリーンショット)

そしてなにより、大きな窓と切ない背中と相反する繊細な文字、そして妙な透明感が溢れるこの一瞬の部分が1番好き。

Mixtape|ナードマグネット

ヨルシカ から一気に雰囲気が変わるけど、ナードマグネットの「ゼミの映像制作課題でつくりました」 みたいなこのMVが初めて見たときからずっと好きで、好きで。

(引用:Mixtape|ナードマグネットよりスクリーンショット)

(引用:Mixtape|ナードマグネットよりスクリーンショット)

(引用:Mixtape|ナードマグネットよりスクリーンショット)


マニアックなお話しにはなると思うのだけど、ちょっと理解できそうでできないこの一連の流れがすごく好き。体制どうなってるかまで想像してちょっとにやけてしまうインディーズ感が強いMV。

ゼミの映像制作みたいって書いたけど、実は構成とか凝ってるんだろうなって勝手に思っている。すごい見るというより、月2、3ペースでしか見ないMVだけど変な中毒性の沼からずっと抜け出せないでいるお気に入りのMVの1つ。

いえろう|YAJICO GIRL

個人的に思うMVがユニークなバンド、堂々の1位。インディーズ感が強いのもたまらないけど、なによりも「いえろう」のPVは誰もが送っている日常が変に洒落たりせず、平凡のそのまま映し出されているから好き。

YAJICO GIRLのMVはメンバーが全部考案していてプロの映像ではない。素人ながらのカメラワークに酔いそうになる反面、だからこそMV制作時の様子が自然に思い浮かぶような等身大のMVでほっとする。音楽だけではない映像面のこだわりがMVを通して伝わってくるから、コア好きとしては見逃せないMVだと思う。

何回かMVをみて気づいたんだけど、曲名の「いえろう」って注意喚起って意味の黄色信号から「いえろう」なのかな。

CRYING BABY|ハンブレッダーズ 

またハンブレッダーズ かよって言われそうだけど、最後はやっぱり大好きなバンドで締めたい。音楽の話しを抜きにしてもこのMVは初めてみたときからお気に入りだ。

前に『最近バンドのMVは美女ばかり』って記事を書いたんだけど、「CRYING BABY」のサムネはまさしくこの流行りの真反対。流行りに乗っていなくても、冴えない男の子とぶっきらぼうな字体を調和するかのような黄色で殴り書きされた”CRYING BABY”の文字にちゃんと引き込まれる。1度MVをみてもらえば伝わってくれると思うのだけど、サムネのこのシーンは主人公が1番咲き誇るシーンだ。

肝心な内容は「冴えない男の子が可愛い子に恋をする」ってど真ん中王道ラブストーリーなわけですが、ここに進学っていう未来だったり、本当はいつもこっそり見守ってくれている家族にも焦点がそっと当たっていて、恋愛だけではない様々な面の「愛情」が感じとれるMV。

スマホでもひと昔前のWALKMANでもなく、もっと前のCDポータブルプレイヤーで好きな音楽聴いていて、そういう音楽好きの心をくすぐる演出。嬉しいときも悲しいときも、「音楽」っていう最高のツールに頼るところは共感しかない。

GReeeeNの大ヒット曲の「愛唄」の当時のCDジャケットがラブレターとして使える便箋になっていたりとか、この主人公の男の子がCDで自分の気持ちを代弁するのとか、音楽が誰かの気持ちを伝えるための言語になるってすごくいいなぁって。テンプレめいた言葉よりよっぽど伝わる。

ネバーエンディング思春期を掲げるハンブレッダーズらしいMV。

おすすめバンドのMV5選でした!

(引用:photo AC)

以上、コアな音楽好きがオススメする好きなバンドのMV5選でした。共感してもらえたら嬉しいです。

フラッシュモブをするヤバイTシャツ屋さんの「かわE」とか、レトロな雰囲気のマカロニえんぴつの「レモンパイ」とか本当はもっともっと色々紹介したいのですがそれはまたの機会に。

あまりMVみないって方はこの記事をきっかけにお気に入りのMVが見つかれば嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました。