コラム

ハンブレッダーズ、吉野さんのこと。

ハンブレッダーズの吉野さんがサポートギターになることが発表されてから1日が経った。気持ちの整理の意を込めて、言葉に残しておきたい。

ライブステージで左前に吉野さんが立っていることが当たり前じゃなくなったこと。「今からかっこいいギター鳴らします」って宣言から始まる無邪気なソロが”いつも”じゃなくなったこと。これからは彼に「サポート」の文字をつけなくてはいけないこと。

全部わかってるつもりだけど、まだあまり実感がわかない。リスナーみんな同じ気持ちだと思う。

昨日、寝る前に「CRYING BABY」を聴きながら少し泣いた。リードギターの音がいつもより大きく聴こえたし、ムツムロさんの歌声もどこか寂しい気がした。音源だからそんなはずないのだけど、発表があった昨日の夜だけはいつもとちょっと違うように聴こえた。

私はハンブレッダーズを知ってまだ1年も経っていない。だから3年前のメンバー脱退は時間が経ってから知ったし、今はもう聴けない廃盤になってしまった名曲も聴いたことがない。ハンブレッダーズのこれまでをきっと他の人よりも知らないと思う。

だけど、出会ってからの毎日は彼らの音楽に真剣に向き合った。始まりは「DAY DREAM BEAT」からっていう典型的なものだったけど、音源は毎日聴いたし、行けるライブには足を運んだ。音源よりもずっと熱が伝わってくる思春期真っ盛りの4人のライブが大好きだった。

もちろん3月の渋谷CLUB QUATRROでのワンマンライブにも行った。ハンブレッダーズのメンバー吉野さんとして鳴らした「ミッドナイトフリクションベイビー」のギターソロ、かっこよかったな。きっと一生忘れない瞬間だと思う。

ハンブレッダーズから”大切なお知らせ”が来るなんて思ってもみなかった。ムツムロさんがブログで吉野さんのことを「業務提携という間柄」なんて表す日がくるなんて考えたことなかった。初めてムツムロさんからの音のない言葉で泣いた。

発表されてまだ2日目、当然寂しくて悲しい。

でもハンブレッダーズは、わたしが大好きなバンドは、もう前を向いている。メンバーがTwitterで吉野さんを面白おかしくいじっている。どんな形であれハンブレッダーズはハンブレッダーズで、好きなバンドのままだ。

見れないわけじゃない、鳴らないわけじゃない。

吉野さんをはじめ4人が音楽を続けてくれて本当によかった。「続けましょう」と言ったでらしさんも、「ムツムロの音楽が好き」と言ったキジマさんも、やめないと決めてくれたムツムロさんも、そして脱退じゃなくてサポートを選んでくれた吉野さんにも「ありがとうございます」と伝えたい。

ハンブレッダーズ、全員の思春期がこの先も続いてくれることがどれだけ嬉しくて幸福なことか。昨日も今日も、きっと明日も好きなバンドが息をしてくれているってすごく幸せなことだ。

ステージの左側に立つのが吉野さんであってもそうでなくとも、ハンブレッダーズの音楽だ。わたしたちが好きな音楽だ。

変わらずライブに行って思い切り汗をかいていたいし、自分よりも年上の大人たちが思春期をこじらせている眩しい姿に泣いていたい。

新曲「銀河高速」、とても楽しみだな。これからの音楽とライブも変わらず楽しみにしています。

読んでいただきありがとうございます。

➡︎吉野さんについてのムツムロさんのブログはこちらから

ABOUT ME
あき
インディーズバンドなどコアな音楽を紹介する記事や音楽界隈に関するコラム記事、またインタビューやライブレポートなど執筆。 好きなバンドはたくさんありますが、サイトを始めるきっかけの音楽はHalf time Oldとヨルシカです。