コラム

大好きなライブハウスで悲しかったお話。

わたしは、ライブハウスが大好き。好きな音楽はそれぞれ違えど、読んでくれている方もそれは同じだと思う。

ライブハウスは、現実からの逃げ場だったり、ストレスを発散する場所だったり、生きる意味そのものだと思っている人もいるだろう。好きなバンドがライブをしてくれれば、汚くても、ボロボロでも、どんなライブハウスでも、自分にとっては最高の場所になる。

そんなライブハウスで、ちょっと悲しいことがあった。

「おばさん、おじさんがライブハウスにくるのはイタイ」って何?

「(自分よりも)年齢が上の人がライブハウスに来ていてイタイ」なんてよくわらかないことを言う人が多いみたいだけど、それはこの日わたしの隣にいたお客さん2人も同じだった。

「前の人、よくあんな年でライブハウス来るよな。俺なら絶対無理だわ」なんてわりと大きい声で言っていた。同じ音楽を好きだからこうして同じ時間に同じ場所にいるはずなのにと、余計に悲しかった。

遊園地の乗り物じゃあるまいし、ライブハウスという場所には年齢制限なんてない。なのに、1人のお客さんでしかない、なんでもない人たちが勝手に楽しめる年齢のボーダーラインを決めて誰かを邪魔者扱いをするなんて本当におかしな話しだと思う。

昔からそのアーティストを変わらず好きなのだとしたら、お仕事終わりで早くお家に帰りたいはずなのに休む時間を惜しんで、好きなバンドのために疲れ切った重たい足を動かして来ているのだ。大人になってから好きになったとしても、新しいことを始めるのに躊躇する年齢の方があんな人混み、しかも自分とは年齢がかけ離れた生き物がたくさんいるライブハウスに訪れるなんて本当すごいことだと思うのだ。

ライブキッズだかなんだか知らないけど、誰かに迷惑もなにもかけていない、純粋に好きできているのに「大人はライブハウスにくるな」なんて言葉をよく口にできるなと思う。いつからあの場所は若い人限定になったのか。

身長が高い人は最後尾にいないといけないのか。

そろそろ黙ってほしいなと思っていたところで、追い打ちをかけるように「しかも身長でかくて邪魔だよな〜」という声も聞こえてきた、当然のようにまたあの大きな声で。盛り髪やヒールを履いていたならわかる、それは自分の意思でやったことだから。だけど、高身長は好きで高身長をやっていない。身長の伸び縮みは自分の意思に反する抗えない現実だ。実際のところはわからないけど、身長が高い自分を申し訳ないと思っていたかもしれない。

身長が高い人は他のお客さんの揺れる頭がたくさん見える後ろの方でライブを楽しまなくてはいけないなんてことないと思う。見えづらかったら自分自身が移動したり、隙間を見つけたりしてベスポジを探すのもこの先もライブを楽しむ上では必要な術だ。自分が動く努力もせず、狭い会場で同じ音楽を好きでいる人を大きな声で貶すのはどうなのかと思い、これもまた悲しかった。

いいライブをつくるのは、バンドの力ありきだ。だけど、それを補足するのはお客さんであって、もっと寛容な心をもってライブを楽しむべきではないのだろうか。せっかく同じ音楽を好きという素晴らしい共通点があるのだから。

何歳になっても、背丈が変わろうとも、ライブハウスへ。

みんな平等に音楽を好きになる権利はあって、その音楽を聴きにライブハウスに行くことも自由だ。言論の問題なのでどうこうできるお話しではないけど、ライブハウスによく行く1人として、こういう悲しいことが減ってほしいと願っている。

過去にこんな戯言を言われたり、そんな態度を取られてしまった方がもしいたら、どうか自信をもってくださいと伝えさせてほしい。なにも悪いことをしていないし、間違ったことなんて1つもないと私は思う。

わたしは何歳になっても生きている限りライブハウスに行く、絶対に。

ところどころ暗い内容だったにも関わらず、最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

ABOUT ME
あき
大好きなアーティストさんたちの紹介記事やインタビュー、コラム記事も書いています。同じ「好き」をもった方々に共感していただけたら嬉しいです。