コラム

新規・古参なんて言葉をどこか気にしてしまう邦ロック界隈へ

小さなライブハウスすら埋まらない頃からずっと、そのバンドを好きな人。

また一方で大きなライブハウスが埋まるようになってから好きになった人。

巷では”新規・古参”という言葉が飛び交っているけど、いつ出会ったかなど気にする必要なんて全くない。だってそもそもそんな基準ないのだから。

今回は新規や古株なんて言葉をどこか気にしてしまう、そんな人がちょっと自信を持てるような記事を書きました。

いつからではなく、いまリスナーであることが大切だ。

(引用:Photo AC)

 

何度だっていうけど、聴き始めた時期なんて関係ない。

荒削りな無料配布CDの頃から聴いていても、全国流通になってから出会っても、その音楽が好きだということ自体はなにも違いがない。見つけにくいインディーズバンドという存在に出会えたこと。自分の聴く音楽の選択肢の中に、インディーズというジャンルを入れたこと。それだけで十分に素敵なことだと強く思うのだ。

もちろん、はやく出会うに越したことはない。だって、好きな音楽に出会ってからの毎日の方が楽しくて濃いものだから。生きている間、できる限り好きな音楽を浴びる方が幸せに決まっている。本当にそうだ、好きな歴はあくまで個人の問題であってリスナー間の立ち位置を決めるものではない。

廃盤になったCD
手に入らなくなったバンドのTシャツ。
今は取れない2ショット。

好きになったばかりの人からしたら羨ましく思うかもしれない。わたしもそう思う内の1人だから、とてもわかる。HPに写る廃盤になったミニアルバムが欲しくて仕方なくて、ジャケットばかり眺めていた。

自分よりはやくにバンドと出会った人のほうが詳しいのは当然のことだ。ライブハウスのお客さんの中には見慣れないグッズを身にまとっている人もいたり、知らない曲名を話しているリスナーをたくさん見かけてきただろう。

そんな経験をしてみて、やっぱり昔からいるリスナーさんの方が”強い”なぁ、なんて肩を落とすかもしれないけど、そんなこと気にする必要全くもってない。古参だろうが新参だろうが。グッズを持っていようが、持ってなかろうが。そんなもの全部どうだっていい。大切なのは出会えた今、この時間で精一杯応援すること。出会わなかった時間を悔やむ暇などない。

そもそも、何年好きでいたら古参になれるのだろう。新規と古株はどこが境目かなんて誰も知らないはずだ。だからそんな曖昧な評価基準に構う必要なんてどこにもないこと、どうか忘れないでもらえたら嬉しい。

これまではなく、これからのバンドの話しを一緒に。


(引用:Photo AC)

 

読んでくれている方の中に比較的昔からバンドを応援している方がいれば、出会ったばかりの人にオススメ曲を教えたり、仲がよかったらライブに誘ってみて欲しいと伝えたい。

こんなことをいったら誰かに怒られてしまうかもしれないけど、インディーズバンドなんてそう簡単に広まらない。20万字近くの文字を紡いでも、Twitterのフォロワーを4000人集めても、アングラの世界は変わらないし、1人ができることなんてせいぜい限られているようだ。

ならば新しく出会ったばかりの人がバンドをもっと好きになるよう、自分が今までしてきたことを話したり、困っていたら救いの手を伸べてみるべきだと思うのだ。

「このバンドのオススメ曲を教えてください」という言葉をタイムラインで見かけたら、時間がある時にリプライを送ってみてほしい。「ライブハウスは怖いから行きたいけど行けない」なんて友達が嘆いていたら、ライブハウスで楽しかったエピソードを話してぜひあの思う存分音楽を浴びれる唯一の場所に連れていってほしい。

そうやってインディーズの魅力に気づき始めた人に、自分が体験してきたことと同じことをしてほしい。そんなあなたの小さな思いやりでインディーズ界隈は少しだけ元気になる。

いつからが昔からのファンなんて誰も決められない。


(引用:Photo AC)

古参と新参の境界線など存在しない。

リスナーとしての立ち位置はみな同じ。その音楽を聴いて、向き合う人。それだけである。

いつの日か、新規や古株、古参や新参なんて言葉が音楽の世界で見かけることがなくなるといいな。

インディーズを最近好きなった人は、他のバンド紹介記事も読んでみてほしい。何事もそうだけど、知らないだけで自分にぴったりなものは、あなたが想像している数よりはるかに多いはずだ。

読んでいただきありがとうございます。

 

ABOUT ME
あき
インディーズバンドなどコアな音楽を紹介する記事や音楽界隈に関するコラム記事、またインタビューやライブレポートなど執筆。 好きなバンドはたくさんありますが、サイトを始めるきっかけの音楽はHalf time Oldとヨルシカです。