バンド

活動休止の4年半を経て今もロックンロールを鳴らす社会人バンド、まちがいさがし


「バイトしながらバンド」はよく聞くけど「社会人しながらバンド」はあまり聞かない。社会人バンドサークルとかもあるみたいだし、探せばいるのだろうけど、MVも自主制作でここまで人気の誇るメンバー全員が社会人のバンドはすごく珍しいのではないだろうか。

2011年 閃光ライオットに出場し活動を開始したものの、その半年後に活動休止。かなり時間をあけて4年半後、活動を再開。活動休止期間を含め結成から数えるとバンド歴7年目をむかえた今年2月、吉祥寺でワンマンライブを開催。

今回はネガティブな歌詞で誰かを救う社会人4ピースバンド、まちがいさがしを紹介。

2011年に投稿された初心の1曲。


曲名:雨待ち|まちがいさがし

 

音楽でもなんでも最初の気持ちは極めてシンプルなものだ、始まりの時は1番素直でいれる貴重な時間ではないだだろうか。まちがいさがしから2011年に初めて投稿された「雨待ち」は構成もメロディーもシンプルなものだから、ただまっすぐ正直に聴ける。”変わりたいのに変われない”と歌う寂しい歌声とそれを支えるかのようなベースの絡みがとても心地いい。

1ヶ月も経たないうちに投稿されたの次の音源は「東京」という歌。きのこ帝国とかくるりとか「東京」ってタイトルの歌は名曲が多いってよく聴くけど、まちがいさがしの「東京」もその説を証明している。上京を考えている音楽好きな高校生がもしこの記事を読んでくれていたら、今日はいつもより多く曲を紹介していくけどこの曲をとりあえず聴いてほしい。

まちがいさがしのネガティブな歌詞に安心する。


曲名:つかまえて月曜日|まちがいさがし

 

7種類ある曜日のなかで1番嫌われてしまっている月曜日がテーマの曲。2日間の至福の時からいきなり早起きしてお仕事をする月曜日なんて好きになれるわけがない。月曜日が好きだった時期なんて中学生くらいまでだった。明日は好きな人に会えるってワクワクしながら日曜日の夜は眠りについてた。土日なんていらない時期もあったんだなと思い出す。

まちがいさがしはあまりポジティブなことを歌わない。いま流行りのWANIMAみたいにポジティブな歌詞と明るい爆音で誰かを励ますロックバンドも正解だと思うけど、ネガティブな歌詞とバックのメロディーの寂しさで誰かの悲しさに寄り添うロックバンドもまた正解の形だと思う。まちがいさがしは音楽でしか表現できない自分の脆さで誰かを今日も救っている。

社会人が歌う月曜日の歌は、こんな世界への小さな反撃みたいだ。

ここで登場、まちがいさがし渾身の1曲。


曲名:ラヴソングに騙されて|まちがいさがし

 

その後2017年の曲は、バラードなものが多かったが2018年2月に投稿されたこの「ラヴソングに騙されて」は今までと雰囲気が変わった1曲、まちがいさがしに代表曲が生まれた。

冒頭でも書いた通りまちがいさがしはMVも自主制作なのだけど、この映像すごくないですか。インディーズのMVでは鉄板の演奏シーンに歌詞を投影しているだけの映像だけど、これ以上の映像ないんじゃないかと思う。なにがすごいって構成は普通なのに、そこからのアレンジが面白い。文字の大きさとか焦点の当て方とか、まちがいさがしならではの発想がユニークなMVも見所だ。

過去曲と比べると音の作りとか構成がシンプルではなくなった。音楽をあまり聴かない人でもわかるくらいに”まちがいさがしならでは”が開花した曲だと思う。ベースの主張が強すぎず歌声に寄り添うところとか歌詞がネガティブなところは何も変わらないけど、この曲で一気に知名度があがったのも納得だ。

渾身の1曲を超えて、まちがいさがしはまた初心にかえる。


曲名;だれかのロックンロール|まちがいさがし

 

ライブハウスの会場BGMで流れていたら、確実にShazamしたくなるナンバー。「ラヴソングに騙されて」以降、曲調が明るくなって来たと思うけど、ここにきて原点である”ロックンロール”を歌うまちがいさがし。

邦ロック好きあるあるだけど、街人の「ロックバンドになって」とかHalf time Oldの「愛してるよ」とか”ロックンロール”がテーマの楽曲にとことん弱い。だって単純にロックバンドがロックバンドを歌うって好きの体現化だから美しいに決まってる。女性としてはどうかしてるかもしれないけど、失恋ソングよりもストレートに沁みるんだ。

きっとわたしたちが知らないことがいっぱいあった活動休止中の4年半を乗り超えて今日もロックバンドやっているまちがいさがしが歌う「だれかのロックンロール」がかっこよくないわけがない。ロックンロールって激しい印象が強いけど、まちがいさがしにとってのロックンロールの答えはこの歌なのだと思う。

そもそもロックンロールが何だか分からないし この唄もロックンロールとはたぶん違うよな

なんて歌っているし、ロックンロールで誰かを救えない変えられないなんて歌う相も変わらずネガティブな社会人バンドだ。

ぼくはうたをうたってゆく ぼくがうたをうたってやる

だけど、この歌詞で「だれかのロックンロール」を締めるまちがいさがしだから、私の中では立派なロックンロールです。

そんなまちがいさがしとロックンロールの始まりのお話しもツイートされていたので、紹介してこの記事もそろそろ終わりを迎えようと思う。


わたしはこのお話しを読んで改めて、やっぱりまちがいさがしはずっとロックバンドであってほしいと願う。

社会人4ピースバンド、まちがいさがしをぜひに。


(引用:まちがいさがしHP

 

4年半を超えて活動を再開し、今日まで音楽を届けてくれて本当にありがとうございます。

2011年、わたしは中学生だった。確かその頃はmiwaとかRADWIMPSばっかり聴いてた、インディーズなんてもの知らなかった。わたしがまだ高校生だった2016年、その時にまちがいさがしが活動を再開してくれていなかったら、いま出会えうことはなかったのだ。今日まちがいさがしを聴いていることがすごいことに思える。

大学を卒業できる4年半という長い間活動休止していたのにバンドを再開するなんて、もう、バンドが好きっていう気持ちを証明する時間単位だ。そもそも社会人をやりながらバンドをやりつつMVも自主制作なんて本当よっぽどな気持ちだと思うんだ。本当に好きなことからは逃げたくても逃げられないのかもしれない。

読んでいただきありがとうございます。

 

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あき
大好きなアーティストさんたちの紹介記事やインタビュー、コラム記事も書いています。同じ「好き」をもった方々に共感していただけたら嬉しいです。