コラム

JAPAN’S NEXT-2018WINTER- ライブレポート

 12月9日(日)at 渋谷

 

渋谷道玄坂の7つの会場に若手バンドが集まるサーキットフェスJAPAN’S NEXTが開催された12月9日。今年で1番寒いと言われたこの日、アツいライブ会場に足を運んでみた。

ライブレポートは書いてみて思ったけどいつもよりボリュームが多くなるので、「気になるバンドがあれば」くらいの気持ちで気軽に読んでほしい。

同じ会場にいた人が、あの時あの瞬間を思い出せますように。

会場に行けなかった人に、この日のことが少しでも伝わりますように。そして次は大好きな人たちのライブに行けますように。

 

ーMY TIME TEABLEー

 

12:30~ ハンブレッダーズ

13:30~ Half time Old

15:30~ ReVision of Sence

16:30~ マカロニえんぴつ

17:00~ Hakubi

18:00~ the quiet room

19:00~ ユアネス

(Hakubiとthe quiet roomは時間の関係上、全部みれなかったので今回レポートは省かせていただきます。ただ、Hakubiは1曲聴いただけで姿も見えなかったのに、芯のある歌声が堂々とnestに響いていて、YouTubeの音源なんかじゃ語りしれないものがHakubiにはあると確信した。

 

 ハンブレッダーズ at O-WEST

(引用:SPACE SHOWER NEW FORCE

1.スクールマジシャンガール
2.常識の範疇
3.エンドレスヘイト
4.CRYING BABY
5.弱者の為の騒音を
6.DAY DREAM BEAT

朝が弱い自分にとって始まる前まで眠さがあったのだが、「マジシャンガール」とムツムロさんのアカペラでステージが始まった瞬間、一気にステージに引っ張られた。「ここはライブ会場で、今は俺らのステージだ」っていう歌声に聴こえた。

「あなたたちが何に怒っているかわからないけど、君が涙を流さなきゃいけないなんてクソ喰らえだ」という言葉を客席に投げ、日常への怒りとリスナーへの優しさが混ざり合った中で披露された『CRYING BABY』。彼らの”会場みんなの味方みたいな音”に思い切り泣かされた。

『CRYING BABY』を追うように始まった5曲目『弱者のための騒音』では、でらし(Ba)さんがドラムの前でジャンプをし、履いていた半ズボンがスポットライトに照らされている姿が「こどものままでおとなになろう」という歌詞そのものがステージに映え、すごく綺麗な1シーンであった。

そして締めの『DAY DREAM BEAT』は、さすが代表曲と言わんばかりに会場のボルテージが1番高かったと思う。本当に音楽が好きだからこそしみるこの曲は、生の音だといつもよりも余計に身体に響いた。

JAPAN’S NEXTに出れたことと、COUNTDOWN JAPANに出れなかったことをMCで述べ、嬉しさと悔しさとが相反するステージだった。しかし、会場はこれからのハンブレッダーズへの期待で満ちていたと思う。

Half time Old at O-WEST

引用:さかにしよう さん Twitter)
(photo by タカギユウスケさん)

1. 銃声と怒号
2.忠犬ヒト公
3.GO&SING
4.アウトフォーカス
5.ミニマリスト

3rd full アルバムのリード曲 『銃声と怒号』で始まったHalf time Oldのステージ。夏より大きくなった会場に、世の中の理不尽さへの怒りと音楽への愛しさとが爆発しそうなロックが響きわたる。

3rd full albumに収録されている『GO&SING』では、鬼頭さん(Vo&Gt)の歌声を筆頭に、会場全体でコールアンドレスポンスが行われた。時々、声が裏返り無邪気に微笑むボーカルのリアルな姿を含め、「アルバムを聴いた時から、これがやりたかった!」とこの瞬間を望んでいた人が多くいたことが盛り上がりですぐにわかった。

「愛以外のものが多すぎて、わざわざ僕はこうして言葉で話さなくてはいけないわけですが」と無垢に語りだし、「いつもなにかに怒ったりして生きています。それでも幸せになりますように」と鬼頭さん(Vo&Gt)のこの日最後の言葉をステージに添え、代表曲の『アウトフォーカス』と新曲『ミニマリスト』とで、1人1人を肯定するかのようにライブを締めくくった。

またHalf time Oldのライブの特徴の1つである、曲が終わるごとに客席にそっと投げられる鬼頭さんからの「どうもありがとう。」はこの日もちゃんと優しかった。

 

ReVision of Sence at O-EAST

(引用:ReVisoin of Sence HP

 

1.ダメ、ゼッタイ、現実逃避
2.ヨノナカカオ
3.I’m a クズ人間
4.いいねパラサイト
5.負け続きの日々

SNSなどで様々な意味で反響を呼ぶバンド、ReVision of Sence。正直、この日まで聴いたこともそんなになくて、ましてやライブになんていったことなかった。

始まる前ではフロアの中心で頭の悪そうなファンが踊っていて、1曲目の「ダメ、ゼッタイ、現実逃避」が始まってからはもっとたくさんの人がまたはしゃいでいた。「なんだ、この変なバンドは。」とよくない方の違和感を感じずにはいられなかった。

「世の中 顔」とか「俺はクズ」とか前向きなことは決して言ってないのに、どうしてか最後の『負け続きの日々』を歌い終わったあと、私の感情は「あ、このバンド好きかも」という前向きな感情に変わっていた。

ReVision of Senceの前は、おいしくるメロンパンだったのだが「おいしくるメロンパンより会場がスカスカだ」「こんなトゲのある歌なのに、可愛いおいしくるメロンパンも好きでいてくれるよ」などの自虐的なMCのおかげで会場は音楽が鳴っていない時でも笑顔が溢れていた。

そんな笑いを誘うようなMCの中に1つだけ笑えないコメントがあったのは忘れられない。JAPAN’S NEXT最大のキャパを誇るO-EASTでライブをするロックバンドがいう「俺らもONE OK ROCKになれると思っていた」という重たい言葉は胸にくるものがあった。

佐々木希さんが大好きすぎてつくった「ヨノナカカオ」だとか、「I’m a クズ人間」と反省するどころか開き直る感じなど、賛否両論が激しいReVision of Sence。だけども、人生に飽きてしまった日には彼らに会いたいと思えるくらいにバカで、あまりにも嘘のないライブだった。

 

マカロニえんぴつat O-EAST

(引用:マカロニえんぴつ Twitter

1.洗濯機と君とラヂオ
2.girl my friend
3.レモンパイ
4.ワンドリンク別
5.ハートロッカー
6.ミスター・ブルースカイ

昼間には「ロッキンにでたかった」と悔しがる最高のバンドをみて、夕方には「ロッキンにでる」と喜ぶ最高のバンドをみた。切ないと嬉しいに挟まれて感情が迷子だったが、おかまいなしにロックは最大キャパの会場に鳴り響いた。

爆速と厚いサウンドでロックバンドを語る「洗濯機と君とラヂオ」からは、「マカロニえんぴつというバンドは実力派バンドだ」と教わった。やっぱり彼らはかっこよかった。

3曲目の『レモンパイ』では同じバンドとは思えない、これまた新しい音楽をステージで光らせ、最後の『ミスターブルースカイ』では、ただでさえ大きなO-EASTのステージが、大げさなんかじゃなく、この日1番大きなステージに見えた。

わたしがマカロニえんぴつのステージで印象的だったのは、キーボードの人の姿だ。「バンドにキーボードが珍しい」ということは置いておいても、キーボードに囲まれ終始笑顔で弾く長谷川さん(Ba&Cho)の姿は今でも忘れられない。

この日は「マカロニえんぴつなんて名前ナメられてるけど」とバンド名と世間の間に生じる溝に嫌悪感を抱いていることを吐露しつつも、その溝に埋もれない自信に満ちた彼らの姿は最後までロックバンドだった。

何度でもいうが、生で聴かせてもらう『ミスターブルースカイ』は本当に圧巻の締め曲だったと心から思う。

 

ユアネス at duo

(引用:ユアネス Twitter

1.凩
2.あの子が横に座る
3.夜中に
4.Bathroom
5.Pop

青い証明に白い光が輝く星空のような証明に幻想的なピアノ、それに続くスピーカーからの語りで、ステージは始まった。

わたしはこの日のライブで1番、音楽に体が動かされなかった。その分、ずっと涙を堪えてた。始まりから最後まで、ひらすらに。

ユアネスはグルーブを感じるとか、思わずノッちゃうという感じではない。自分が1番信じれる心という部分でその時々の音楽がつくる情景や感情を思い浮かべる。名前のない感情がずっと側にあるようなライブ。

わたしは普段ドラムをあまり意識できない人なのだが、ユアネスのドラムを務める小野(Dr)さんの軽やかなドラム音と、重力を感じないスティック捌きには気づいたら目で追ってしまう魅力が溢れていた。ドラムは激しくて乱暴に見えがちだが、歌声とはまた違った美しさを彼はあの場所に堂々と咲かせていた。

「久しぶりのライブです。今までの鬱憤(うっぷん)を…鬱憤って言い方は語弊があるな..。.えっと、溜まっていたものを、ここで、解放しようと思います」と黒川(Vo&Gt)さん特有の話し方で多くの人が和んでいたかと思えば、楽曲が始まった瞬間から 柱が3つあるちょっと変わったライブハウスduoは切なさが消えない異空間に変わった。

久しぶりの生の音楽に浸っているかのように歌いながら時々、くしゃっと笑う黒川さんの姿を、他のメンバーがほんのちょっと後ろから見守っているような暖かいステージだったと思う。ユアネス全体があの空間にひっそりと、優しく住み込むような空間は居心地が良かった。

 

7つのバンド、ありがとう。

「現代文の答えに正解はない」とよく言われてきたけど、ライブの感想も一緒で正解なんてもともとないのだ。

バンドマンがその時、何を思っていたのか。あのステージにはどんな感情があったのか。その答えはわからないけど、この日感じた言葉にできる感情は余すことなく書いた。

目に見えないものは、自分自身があの場所で感じたものに素直になるしか答えなんかないと改めて思う。1日にこんなにたくさんの最高のバンドを見れたこの日を超える日はもう来ないかもしれない。そう思うほどにJAPAN’S NEXTは生の音楽の良さを教えてくれた。

読んでいただきありがとうございました。

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あき
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大好きなアーティストさんたちの紹介記事やインタビュー、コラム記事も書いています。同じ「好き」をもった方々に共感していただけたら嬉しいです。

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